何故貴方はご自分の傍に誰も置こうとなさらないのですか？

辛くて冷たい瞳が私にそう疑問を持たせた。
愛とか信頼とか全てを見下した瞳。
まるでこの世のものが全部憎いかのような深い恨み。

私には何も話してくださらないのですね……。

貴方の隣に居るべき人が私でないことくらいわかっていました。
でも心のどこかで知りたくないと思っていました。
私は愚かです。貴方を救うことなど到底出来ません。

ただ余りにも笑ってくださらない貴方が哀しくて………。

近寄りがたい暗闇の中独りでもがく貴方を見ていられなくて
私は愚かにも貴方に手を差し伸べてしまった。
それが貴方に更なる苦しみを与えるなどとは露知らず。

脆くて淡くて
本当は今にも消え入りそうな炎のように
つたないところに貴方は一人耐え忍んできたと言うのに

また貴方はご自分から独りになろうとしているのですか？

本当は全部わかっているんです。
でも貴方の口から聞きたかったんです。
酷い質問。ずるい疑問。
答えがわかっているからこそ、信じたくなかったんです。

「待っています……ずっと貴方だけを……約束です」

ほら、貴方は笑ってはくれない。
私に待っていられても貴方は困るだけでしょう？

でも私は貴方を待たずにはいられないのです。

だからそんな僻んだ様な瞳を向けないでください。
貴方は貴方の真理を築けばいいのですから。
私など心の隅に追いやってくださっても構いませんから。

だから人を拒絶しないで
もう自分は誰からも愛されない言わないで

私はずっと貴方だけを待ち続けるから
迷惑でも、煙たがられても

貴方の瞳に暖かい灯火が宿るその日まで

待っています

貴方だけを

永遠に

＊＊後書き＊＊

誰をイメージしたかは伏せさせていただきます。
えっととあるCPをイメージさせていただきました………。
女の子の口調でわかるかたはわかるかもしれませんが（汗）
男の子の方の好きな人は自分ではなくて、男の子は自分は誰からも愛されないんだと信じきっていて
そんな男の子のことが好きな女の子の独白的な文章。。。