「おかしいな……好きになる予定なんてなかったのに………」
「お互いにね」
視線すら合わせようとしない、故意的に。
微妙な距離
絡まれた指先
遊びだった
騙し合いだった
一種のゲームだった
君が似合わず賛美歌なんて口ずさむから
貴方が私の前で弱音なんて吐くものだから
自己犠牲の偽善者を
自己中心の孤独者を
好きになる予定なんてなかったのに
「貴方みたいな人って大嫌いなの」
「奇遇だね、僕もだよ」
静かに満ちる月光の元
君は賛美歌を謡い
貴方は静かに涙した
**後書き**
はて……本当詩なのか小説なのか??
一応あるんですよイメージとしては元となる小説が。。。
そのサイドストーリー風な詩……みたいな?
えーと快盗エアリエルという小説の塁君と通り名、酷氷の夜蝶(本名未定)さんの恋愛模様です。
この二人は愛とは程遠い位置に居るが故に惹きあうってイメージなんですよ。
孤独な人を愛す事を知らない少年が仲間の為になら平気で命をかける少女を
壊してやろうと善人ヅラで近寄った末にこうなりました〜って感じ。