「翼さえあれば飛んでいくのに……貴方の側に」
どれだけ早く走っても
どんなに努力しようとも
私には翼なんてないみたい
あの清々しい風に乗っていけば
貴方の所へ飛んでいけそうなのに
暗闇が冷たく囁くときは
貴方を慰めに行きたいのに
もし私に翼を与えてくれるのなら
地位も名誉も何もかも殴り捨てるのに
青い空 白い雲 柔らかな光
耳を掠めた乾いた風
走り出したらなんだか飛べそう
貴方もこの景色を違う場所でみているの?
もし勇気の翼が私にあるのなら
貴方の元へ真っ先に飛んでいくよ
真っ白な大地を蹴って走り続けるから
いつか飛べる日を信じていて
**後書き**
微妙な関係のお題6の詩と同じく快盗エアリエルのサイドストーリー的詩です。
今回のは葉月水都くんと風琴の舞姫(本名未定)です。
6の二人は暗〜いどんより鬼畜系だったんですけど今回のは
ちょっぴ純愛路線なピュアなお二人さんです。