7月12日   ミニスカート

 


「………似合わねぇ」

「うっ…本人が一番わかってんだよ馬鹿奏真!」

「キレんなって」


朝一にそんな発言かまされたら怒りたくもなるでしょ普通。
一番嫌なのは私なんだから!


「なんでまた?」

「………あんたなら理解してくれると思ったんだけど?」

「ぁー…はいはい。なんとなく理解」


っか〜〜腹立つ!!
蹴り飛ばすのは、今はまずいよね。うん。


「で、なんでまたお前の兄貴がんなこと?」

「………あんの糞兄貴の思考回路なんかわかってたまるか」

「まぁ、同意」


互いにため息。
あんたも苦労してんのね。


「お前はまだいいほうなんじゃねーの?」

「なんでよ?!つか、どこがよ!」


「った…殴んなってーの暴力女。
 葵はまだ異性の兄妹だろーが。俺なんて同姓だぜ?」

「っ〜〜馬鹿!あのねぇ!!
 異性だったらまわりに禁断の愛とかなんとか意味不なこと叫ばれんだよこんちくしょう!」

「ぁーそうか。まぁ俺もいわれるけどな」


…………。


「ぇ?」

「いわゆる同性愛?」


…………。


「お互い苦労してますね」

「まぁな」


本っ当、周りは勝手に騒いで盛り上がるだけで済むけれど
騒がれるこっちの身にもなってほしいっつーの。


ひらひらひら 風になびく。


「あー駄目だ。やっぱキモイよミニスカ」

「そんな違うもんなのか?
 制服ん時だって女子はスカートだろ?」

「全っ然違う!私服でミニスカと制服のミニスカは断然制服のほうがいい!」

「そーなのか?」


でもなんでだろ。
生地の厚みとか、かな?


「男子ってさぁ、女子がミニスカはくと嬉しいわけ?」

「ぁあ?俺に聞くのか?」

「まぁ参考程度に?」

「んー……俺はお前のミニスカ見ても全く嬉しくない」


うわ。真顔でいいやがった!くそぉ奏真の癖に!!


「殴っていい?」

「待て待て!まぁ話聞け」

「何よ」

「好きな女がミニスカはけばそれなりに嬉しいかもしれない」

「うん」

「で、どうでもいいやつがミニスカはくと
 人によってはむしろ嫌悪感を抱くっつーもんじゃねーのか?」


………。


ぱこんと小気味のいい音があたりに響いた。


「ってぇ〜〜〜っ加減しろっての!」

「うるさい!つまり何!?あたしのミニスカは嫌悪感すら起きるっていいたいわけ!?」

「人によってはって言っただろーがっ!」

「じゃあなんなのよ?」

「ぅ……そ、それは……」

「ほら見なさい!!図星ってことでしょ?」


「てててっ…やめろって!だから………」

「だから……なによ?」


いつになく真剣な顔するから
思わず殴る手を止めてにらみつけた。

 

「俺は逃げる」


「はぁ!?ちょっと!!待て馬鹿奏真ぁ!!」


広い公園中を使った追いかけっこが始まった。
当然インテリな奏真にあたしを撒かせられる訳ないでしょ?

 


「あいっかわらず、仲良いよねぇ二人って…」

「なんで兄同士、妹弟同士は仲いいのに俺たちって避けられてんだかな……」


とかなんとか兄貴と奏先輩が言ったとか言わなかったとか。

 


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