１２月６日　　　クイズ！

「三週間。持って正月明けまでかなぁ？」

「いや〜案外クリスマス前じゃないの？」

「意外と冬休み明けまでもったりしてー」

がやがや騒がしい生徒会室。
上から冴木、三津、奏

あまり俺からして良いメンバーとはいえない三人の声。

ガラリとわざと足で豪快に扉を開ける。
三人の視線がばっと俺に集まるが悪びれた様子もなく全員へらへらしてやがった。

「何の話してんだよ、ああ？」

凄みをきかせて詰め寄る。
あまり聞きたくない気もするが……。

「あのねぇ〜今度のとっきーの彼女がいつまで持つか〜って話。」

それであれか。
普通からして考えたら短すぎじゃねぇか？
つーか隠してたのにどっから情報仕入れやがった

「やっぱり今までの事を考えれば平均して二週間ですからねぇ……」

「だけどとっきーってズルいことに二股どころか最高七股だっけ？？」

「ううん〜とっきーは八股だよ〜。」

「やっぱ咲先輩はちょっと長すぎじゃないですか？」

「えー。でもでもとっきー柄にも無く今の彼女に一筋だもんねぇ〜？」

俺を無視して会話を続ける三人。
つーか何でてめぇら俺の情報んなに詳しいんだよ。

「えぇ！？一途なんて北条先輩にもっとも遠い言葉じゃないですか！！」

「そうそう！とっきーなんて悪魔が人間の皮被ってるのと等しいじゃんか！」

「うーんでもでもぉ〜とっきぃって意外と純情だったりするんだよぉ」

人が何もいわねぇからって言いたい放題言いやがって……

「それにこの前なんかねぇ〜……」

会話の流れでなんとなく分かった。
まぁ長年の勘とか慣れみてぇなもんだが。

「やっぱり情報源はテメェか奏。」

低い声で言うが奏はあっけらかんとしている。

「あははーバレた？」

「奏……てめぇブッ殺す！！！」

「わぁ〜んとっきぃが怒ったぁ〜」

がやがやと寄り一層騒がしさに磨きのかかった生徒会室にこだまする会長の怒鳴り声。
さて、ここでクイズです！

結局会長の彼女は何日間もったんでしょーか？

……正解は本人と副会長のみぞ知る……